2011年2月27日日曜日

「昭和神聖会」と祖父の2.26事件

前のブログか何かにも書いたことがありますが、亡くなった祖父は若い頃、宗教家出口王仁三郎の書生をしていました。

出口王仁三郎とは、教派神道の大本教(現宗教法人大本)の教祖の1人です。
関係団体として、「昭和神聖会」という社会運動を行う組織がありました。

私は、子供の頃からよく祖父の昔話を聞いていました。
20年以上前の学生時代に聞いた話にこんなことがありました。

昭和11年の2.26事件の前日、祖父が行動を共にしていた「昭和神聖会」のメンバー数人で血判状を作り、翌日ある行動に出ようとしていたそうです。
どのような行動かは、はっきりとは話しませんでしたが、命がけの行動を計画していたそうです。

しかし、決行当日の朝、2.26事件が発生し計画は中止となったそうです。
日頃穏やかで優しい祖父でしたが、この話をしている時だけはちょっと怖かった覚えがあります。
はたして、どんなことをしようとしていたのか分かりませんが、当時の社会状況と宗教弾圧の渦中にあった大本教(当時は皇道大本)、そして自宅の祭壇も取り壊された祖父のことを考えると、それなりの決心だったのだろうと思います。

祖父は、その後も13年前に亡くなるまで、大本の信仰生活をしていました。
私は、たとえ祖父のような決心をしても、行動に移すことはないでしょう。

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